2020年01月17日

行政法1−16 行政法総論 行政書士試験過去問 2011年問9

次の記述のうち、正しいものはどれか。

1、省令は、各省大臣が発することとされているが、政令は、内閣総理大臣が閣議を経て発することになっている。

2、各省の外局として、置かれる各庁の長や各委員会は、規則その他の特別の命令を発することができるが、これについては、それぞれの設置法などの法律に別の定めを要する。

3、内閣に置かれる内閣府の長である内閣官房長官は、内閣府の命令である内閣府令を発することができる。

4、各省大臣などは、その所掌事務について公示を必要とするときは、告示を発することができるが、これが法規としての性格を有することはない。

5、政令及び省令には、法律の委任があれば、罰則を設けることができるが、各庁の長や各委員会が発する規則などには、罰則を設けることは認められていない。


胡桃「これも条文を覚えているかどうかの問題だわ」
建太郎「むむっ。ちょっと細かくないか……」胡桃「まず、1はどうかしら?」
建太郎「省令は、各省大臣が発することとされているのは正しいよな。でも、政令は内閣が発するものだから間違いだ」
胡桃「そうね。憲法の条文だわ」

日本国憲法
第七十三条 内閣は、他の一般行政事務の外、左の事務を行ふ。
一 法律を誠実に執行し、国務を総理すること。
二 外交関係を処理すること。
三 条約を締結すること。但し、事前に、時宜によつては事後に、国会の承認を経ることを必要とする。
四 法律の定める基準に従ひ、官吏に関する事務を掌理すること。
五 予算を作成して国会に提出すること。
六 この憲法及び法律の規定を実施するために、政令を制定すること。但し、政令には、特にその法律の委任がある場合を除いては、罰則を設けることができない。
七 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を決定すること。

胡桃「次、2はどうかしら?」
建太郎「特別の法律の定めが必要かどうかの問題だな」
胡桃「そうよ。条文を確認するわよ」

国家行政組織法
第十三条 各委員会及び各庁の長官は、別に法律の定めるところにより、政令及び省令以外の規則その他の特別の命令を自ら発することができる。
2 前条第三項の規定は、前項の命令に、これを準用する。

胡桃「別に法律の定めるところにより、となっていることを確認しておいてね」
建太郎「ということは正しいんだな」
胡桃「3はどうかしら?」
建太郎「内閣府令を発するのは内閣総理大臣だよな」

内閣府設置法
(内閣総理大臣の権限)抜粋
第七条 内閣総理大臣は、内閣府の事務を統括し、職員の服務について統督する。
2 内閣総理大臣は、内閣府に係る主任の行政事務について、法律又は政令の制定、改正又は廃止を必要と認めるときは、案をそなえて、閣議を求めなければならない。
3 内閣総理大臣は、内閣府に係る主任の行政事務について、法律若しくは政令を施行するため、又は法律若しくは政令の特別の委任に基づいて、内閣府の命令として内閣府令を発することができる。

胡桃「4はどうかしら?」
建太郎「法規としての性格を有するものもあるんじゃないの?」
胡桃「これは判例だから覚えてね」

高等学校学習指導要領(昭和三五年文部省告示第九四号)は、法規としての性質を有する。(最判平成2年1月18日)

建太郎「うん。法規としての性格があるものもあるということだな」
胡桃「5はどうかしら?」
建太郎「各庁の長や各委員会が発する規則などには、罰則を設けることは認められていない。というのは間違いだな」
胡桃「条文を確認するわよ」

国家行政組織法
第十三条 各委員会及び各庁の長官は、別に法律の定めるところにより、政令及び省令以外の規則その他の特別の命令を自ら発することができる。
2 前条第三項の規定は、前項の命令に、これを準用する。

胡桃「どの規定の話か分かるわね」
建太郎「2項だな。次の規定が準用されているわけだ」

国家行政組織法
第十二条 抜粋
3 省令には、法律の委任がなければ、罰則を設け、又は義務を課し、若しくは国民の権利を制限する規定を設けることができない。

胡桃「そうね。ということで答えは?」
建太郎「正しいのは、2だな」


建太郎&胡桃コンビが登場する楽しい教材はこちらです。


 公務員試験、行政書士試験の最重要科目、行政法がライトノベル風テキストでスラスラと読める!
 行政法を全く知らない。あるいは、行政法でつまづいている。
 そんな方でも、独学で、合格できるレベルに達することができます。




1、【公務員試験、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 行政法入門 ライトノベルで学ぶ 行政法 完全解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

2、【公務員試験、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 行政法総論 ライトノベルで学ぶ 行政法 完全解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

3、【公務員試験、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 行政手続法・情報公開法・行政機関個人情報保護法【電子書籍】[ 判例六法ラノベ化プロジェクト ](楽天版)
【公務員試験、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 行政手続法・情報公開法・個人情報保護法 ライトノベルで学ぶ 行政法 完全解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))(アマゾン版)

4、【公務員試験、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 行政不服審査法 ライトノベルで学ぶ 行政法 完全解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

5、【公務員試験、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 行政事件訴訟法1 ライトノベルで学ぶ 行政法 完全解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))

6、【公務員試験、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 行政事件訴訟法2 国家賠償法【電子書籍】[ 判例六法ラノベ化プロジェクト ](楽天版)
【公務員試験、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 行政事件訴訟法2 国家賠償法 ライトノベルで学ぶ 行政法 完全解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))(アマゾン版)

7、【公務員試験、行政書士試験対応版】ライトノベルで学ぶ 行政法7 行政手段論 ライトノベルで学ぶ 行政法 完全解説 (楽々合格国家資格試験ノベルズ(WEB限定版))
posted by 実務で学ぶ資格試験プロジェクトチーム at 20:38| 行政書士試験過去問