2019年05月17日

民法1−44 債権総論 行政書士試験過去問 2008年問34

相殺に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし妥当なものはどれか。




1、AがBに対して、平成20年5月5日を弁済期とする300万円の売掛代金債権を有し、BがAに対して、平成20年7月1日を弁済期とする400万円の貸金債権を有している。この場合に、平成20年5月10日にAがBに対してする相殺。

2、AがBに対して平成18年5月5日を弁済期とする300万円の貸金債権を有していたところ、平成18年7月1日にAがBに対して暴力行為を働き、平成20年7月5日にAに対してこの暴力行為でBが被った損害300万円の賠償を命じる判決がなされた。この場合に、平成20年7月5日にAがBに対してする相殺。

3、A銀行がBに対して平成19年7月30日に期間1年の約定で貸し付けた400万円の貸金債権を有し、他方、BがA銀行に対して、平成20年7月25日を満期とする400万円の定期預金債権を有していたところ、Bの債権者CがBのA銀行に対する当該定期預金債権を差し押さえた。この場合に、平成20年8月1日にA銀行がBに対してする相殺。










胡桃「これは、相殺適状に関する基本的な問題だわね」

建太郎「うん。具体的事例の割には簡単だな」

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2019年05月16日

民法1−43 債権総論 行政書士試験過去問 2010年問31

保証に関する次の相談を受けたが、可能ですと答えられるのは、次のうちどれか。




1、私は、ABとの間に締結した土地の売買契約に関し、売り主であるAの土地引き渡し債務について保証人になりましたが、この度BがAの債務不履行を理由として、売買契約を解除しました。Bは、私に対して、Aが受領した代金について、保証債務を履行せよと主張しています。これを拒むことは可能か。

2、私は、AがBから金銭を借り受けるに際は、Aに頼まれて物上保証人になり、Bのために、私の所有する不動産に抵当権の設定をしました。この度、Aの債務の履行期が到来しましたが、Aが債務を履行しないため、抵当権が実行されるのは確実です。Aの資力があるうちに、Aに対して求償権を行使しておくことは可能か。

3、私が経営する甲会社はAがBと新たに取引関係を締結するにあたり、取引開始から三か月間の取引に関して、AがBに対して一切の債務を保証することとし、契約書を作成しましたが、特に極度額は決めていませんでした。この度、AB間の取引によって、私が想定していた以上の債務を負うことにより、Bが甲に対して保証債務の履行求めてきました。甲が保証債務の履行を拒むことはできるか。

4、私は、AがB所有のアパートを貸借するにあたり、Aの保証人となりました。この度、AB間の契約がAの賃料不払いを理由に解除されたところ、BはAが滞納した賃料だけでなく、Aが立ち退くまでに生じた損害の賠償についても、保証債務の履行をせよと主張しています。私は保証債務の履行を拒むことはできるでしょうか。

5、私は、AがBから400万円の貸し付けを受けるにあたり、Aから依頼されてCとともに保証人になりましたが、その際、私及びCは、Aの債務の全額について責任を負うものとする特約を結びました。このたび、私はBから保証債務の履行を求められ、400万円全額を弁済しましたが、私は、Cに対して、200万円の求償をすることは可能でしょうか。










建太郎「最近は、こういう形式の問題が増えているんだね」

胡桃「そうね。難しそうに見えるかもしれないけど、結局は判例と条文の知識を問うだけの問題だわ」
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posted by 実務で学ぶ資格試験プロジェクトチーム at 21:41| 行政書士試験過去問

2019年05月15日

民法1−42 債権総論 行政書士試験過去問 2011年問31

連帯債務、連帯保証に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。




1、連帯債務において、連帯債務者の一人が債権者に対して債権を有する場合は、その連帯債務者が相殺を援用しない間は、その連帯債務者の負担部分についてのみ、他の連帯債務者は相殺を援用することができる。これに対し、連帯保証において、主たる債務者が債権者に対して債権を有する場合は、連帯保証人は主たる債務者が債権者に対して有する債権による相殺をもって、相殺適状にあった全額について、債権者に対抗することができる。

2、連帯債務において、債権者が、連帯債務者の一人に対して債務を免除した場合は、その連帯債務者の負担部分についてのみ、他の連帯債務者は、債務を免れる。これに対し、連帯保証において、債権者が連帯保証人に対して、債務を免除した場合は、主たる債務者は、その債務の全額について、免れることはない。

3、連帯債務において、連帯債務者の一人のために、消滅時効が完成した場合は、他の連帯債務者は、これを援用して時効が完成した債務の全額について、自己の債務を免れることができる。これに対し、連帯保証において、連帯保証人のために時効が完成した場合は、主たる債務者は、これを援用して債務を免れることはできない。

4、連帯債務において、債権者が連帯債務者の一人に対してした債務の履行の請求は、他の債務者にも効力を生じる。これに対し、連帯保証において、債権者が連帯保証人に対してした債務の履行の請求は、主たる債務者に対して効力が生じることはなく、主たる債務の時効は中断しない。

5、連帯債務において、連帯債務者の一人が債務の全額を弁済した場合には、その連帯債務者は、他の連帯債務者に対して、各自の負担部分に応じて、求償することができる。これに対し、連帯保証においては、連帯保証人の一人が債務の全額を弁済した場合は、他の連帯保証人に対して求償することはできない。










建太郎「むむっ……。やたらと問題文が長いな」

胡桃「でも、聞いていることは条文レベルよ」
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posted by 実務で学ぶ資格試験プロジェクトチーム at 22:03| 行政書士試験過去問