2019年03月18日

民法1−19 物権変動 行政書士試験過去問 2008年問29

ABが不動産取引を行ったところ、その後で、Cがこの不動産について、Bと新たな取引関係に入った。この場合のCの立場に関する次の記述のうち、判例に照らし妥当ではないものはどれか。




1、AからBに不動産の売却が行われ、BはさらにこれをCに転売したところ、AがBの詐欺を理由に売買契約を取り消した場合には、Cは、善意であれば、登記を備えなくても保護される。

2、AからBに不動産の売却が行われた後で、AがBの詐欺を理由に売買契約を取り消したにもかかわらず、Bがこの不動産をCに転売してしまった場合に、Cは善意であっても、登記を備えなければ、保護されない。

3、AからBに不動産の売却が行われ、BはさらにこれをCに転売したところ、Bに代金の不払いが生じたため、AはBに対し、相当期間を定めて、履行を催告したうえで、その売買契約を解除した場合に、Cは、善意であれば、登記を備えなくても保護される。

4、AからBに不動産の売却が行われたが、Bに代金の不払いが生じたため、AはBに対して、相当の期間を定めて、履行を催告したうえで、その売買契約を解除した場合に、Bから解除後にその不動産を買い受けたCは、善意であっても登記を備えなければ、保護されない。

5、AからBに不動産の売却が行われ、BはこれをさらにCに転売したところ、AB間の取引がABにより合意解除された場合には、Cは善意であっても登記を備えなければ、保護されない。










胡桃「これは、基本的な判例の知識を問うだけの問題だわ」

建太郎「うん。簡単だな」
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posted by 実務で学ぶ資格試験プロジェクトチーム at 20:03| 行政書士試験過去問

2019年03月16日

民法1−18 物権変動 行政書士試験過去問 2005年問25

不動産と登記に関する次の記述のうち、判例の趣旨に照らして正しいものはどれか。




1、Aの所有する甲土地につき、AがBに対して、売却した後、Bが甲土地をCに売却したが、未だに登記がAにある場合は、Bは、甲土地に対する所有権を喪失しているので、Aに対して移転登記を請求することはできない。

2、Aの所有する甲土地につき、AがBに売却した後、Aが重ねて甲土地を背信的悪意者Cに売却し、さらにCが甲土地を悪意者Dに売却した場合に、第一買主Bは、背信的悪意者Cからの転得者であるDに対して、登記をしていなくても、所有権の取得を対抗することができる。

3、Aの所有する甲土地について、AがBに売却し、Bは、その後10年以上にわたり、占有を継続して、現在に至っているが、Bが占有を開始してから、5年を経過した時に、Aが甲土地をCに売却した場合に、BはCに対して、登記をしなくては、時効による所有権の取得を対抗することができない。

4、Aの所有する甲土地につき、AがBに対して、売却したが、同売買契約が解除され、その後に、甲土地がBからCに売却された場合に、AはCに対して、Cの善意、悪意を問わず、登記をしなくては、所有権の復帰を対抗することはできない。

5、Aの所有する甲土地につき、AがBに対して、遺贈する旨の遺言を残して死亡したのち、Aの唯一の相続人であるCの債権者DがCを代位して、C名義の所有権取得登記を行い、甲土地を差し押さえた場合に、BはDに対して、登記をしていなくても、遺贈による所有権取得を対抗することができる。










胡桃「これも判例の知識を問うだけの簡単な問題だわ」

建太郎「おう。基本的な判例だけだな」

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posted by 実務で学ぶ資格試験プロジェクトチーム at 08:34| 行政書士試験過去問

2019年03月13日

民法1−17 時効 行政書士試験過去問 2009年問28

次の相談内容のうち、できますと回答し得るものはどれか。




1、私は13年前、知人の債務を物上保証するため、私の有する土地、建物に抵当権を設定しました。知人のこの債務は、弁済期から11年が経過していますが、債権者は、4年前に知人が債務を承認していることを理由に時効が完成していないと主張しています。

民法によれば、時効の中断は当事者及びその承継人の間でのみ、効力を有するとありますが、私は時効の完成を主張して、抵当権の抹消を請求できますか。

2、私は、築25年のアパートに賃借して暮らしていますが、このアパートは、賃貸人の先代が誤って、甲氏の所有地を自己所有地と認識して建ててしまったものですが、これまで特に問題はありませんでした。

この度、甲氏の相続人乙が、一連の事情説明と共に、アパートからの立ち退きを求めてきました。私は、賃貸人が敷地の土地を時効取得したと主張して、立ち退きを拒否できますか。

3、30年ほど前に私の祖父が亡くなりました。祖父は唯一の遺産であった自宅の土地、建物を祖父の知人に遺贈したため、相続人であった私の父は、直ちに遺留分を主張して、当該土地、建物について共有持ち分が認められたのですが、その登記をしないままに、今日に至っています。

この度、父が亡くなり、私が単独相続し、先方に共有持ち分についての登記の協力を求めたところ、20年以上経過しているので、時効だと言って応じてもらえません。私は移転登記を求めることができますか。

4、私は、他人にお金を貸し、その担保として債務者の所有する土地建物に、二番抵当権の設定を受けています。この度、一番抵当権の被担保債権が消滅時効にかかったことが分かったのですが、私は、私の貸金債権の弁済期が到来していない現時点において、この事実を主張して、私の抵当権の順位を繰り上げてもらうことができますか。

5、叔父は7年ほど前に重度の認知症になり、後見開始の審判を受けました。配偶者である叔母が後見人になっていたところ、今年2月10日に、叔母が急逝し、同年6月10日に甥の私が後見人に就任しました。

就任後、調べたところ、叔父が以前に他人に貸した300万円の債権が10年前の6月1日に弁済期を迎えた後、未回収のまま、放置されていることを知り、慌てて、本年、6月20日に返済を求めましたが、先方は時効期間が満了していることを理由に応じてくれません。この債権の返還を求めることができますか。







建太郎「むむっ……。こりゃめちゃめちゃ難しいじゃん!」

胡桃「変わった出題形式だけど、結局のところ、判例の知識を問うだけの問題よ。そんなに難しくないわ」
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posted by 実務で学ぶ資格試験プロジェクトチーム at 19:36| 行政書士試験過去問